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目のストレッチ&ツボ押し:セルフケアで血行促進

デスクワークやスマートフォンの操作で、私たちの目は想像以上に働き続けています。夕方になると目がかすんだり、なんとなく重く感じたりすることはありませんか。そんな時、オフィスや自宅で、特別な道具を使わずに手軽にできるセルフケアとしておすすめしたいのが、目の周りのストレッチとツボ押しです。ちょっとした休憩時間にも取り入れられるので、ぜひ毎日の習慣にしてみてください。

まずは、目のストレッチからご紹介しましょう。これは、目の周りにある筋肉を意識的に動かすことで血行を促し、長時間同じ距離を見続けることで生じがちな筋肉の緊張を和らげることを目的としています。

やり方はとても簡単です。椅子に座ったまま、あるいは立ったままで、顔は正面に向けた状態をキープします。そして、目だけをゆっくりと真上に動かし、数秒間その状態を保ちます。次に、同じようにゆっくりと真下に動かし、数秒間キープ。左右も同様に行いましょう。

上下左右の動きが終わったら、今度は目を大きく円を描くように回します。まずは右回りに、できるだけ大きな円を描くことを意識しながら、ゆっくりと3周ほど回します。終わったら、今度は左回りにも同じように3周ほど回します。この一連の動きを2〜3回繰り返すだけでも、目の周りがじんわりと温かくなるような感覚や、すっきりとした感覚を得られるかもしれません。

ストレッチを行う際のポイントは、無理に力を入れすぎないこと、そしてリラックスして行うことです。呼吸を止めずに、自然な呼吸を続けながら、ゆっくりとしたペースで行いましょう。もし途中で目に痛みを感じたり、不快感を覚えたりした場合は、すぐに中止してくださいね。

次に、ツボ押しについてです。東洋医学の考え方では、私たちの体にはエネルギー(気)と血液が流れる道(経絡)があり、その重要なポイントに「ツボ(経穴)」が存在するとされています。これらのツボを適切に刺激することで、気血の流れを整え、体の様々な不調の緩和に繋がると考えられています。

目の周りにも、眼精疲労感の軽減に良いとされるツボがいくつか存在します。代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

まずは「睛明(せいめい)」。目頭の少し上、鼻の付け根近くにあるくぼみの部分です。親指と人差し指で軽くつまむように、優しく押してみてください。目の疲れ感だけでなく、鼻の通りを良くするのにも役立つと言われています。

次に「太陽(たいよう)」。こめかみ部分、眉尻と目尻を結んだ線のやや外側にある、わずかにくぼんだ箇所です。人差し指や中指の腹を使って、心地よいと感じる強さで、小さな円を描くようにゆっくりとマッサージしてみましょう。頭が重く感じる時や目の奥の疲れ感にアプローチするとされています。

そして「攅竹(さんちく)」。眉毛のちょうど内側の端、眉頭のくぼみにあるツボです。親指の腹を使って、少し上に押し上げるような感覚で、優しく刺激します。目の充血感やかすみ、まぶたのピクピクとした痙攣が気になる時に良いと言われています。

もう一つ、「魚腰(ぎょよう)」は眉毛のちょうど真ん中のライン上にあるツボです。人差し指で軽く押さえてみてください。眼精疲労からくる頭の重さや、まぶたの腫れぼったさが気になる時に試してみると良いでしょう。

ツボを押すときの強さは、「痛いけれど気持ちいい」と感じる程度が目安です。強く押しすぎると、かえって筋肉を痛めてしまう可能性もあるので注意が必要です。息をゆっくりと吐きながら5秒ほど押し、吸いながら力を緩める、というように呼吸に合わせて行うと、リラックス効果も高まると言われています。

また、手の甲にある「合谷(ごうこく)」というツボも、眼精疲労を含む様々な不調に対応する万能ツボとしてよく知られています。親指と人差し指の骨が交わる付け根の手前にある、押すと少しへこむ部分です。反対の手の親指で、人差し指の骨に向かって押し込むように刺激します。これも「痛気持ちいい」と感じる強さで数回押してみましょう。

目のストレッチやツボ押しは、デスクワークの合間や、電車での移動中、寝る前のリラックスタイムなど、気づいた時にいつでも実践できるのが魅力です。

ただし、目の周りの皮膚は非常にデリケートですので、爪を立てて皮膚を傷つけたり、強くこすったりしないように十分注意してください。また、目の充血や痛みがひどい場合、あるいは何らかの目の疾患をお持ちの場合は、自己判断でのマッサージは避け、必ず眼科医に相談するようにしましょう。

日々のちょっとしたセルフケアで、目の疲れを上手にリセットし、溜め込まないように心がけたいですね。