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画面コントラスト調整で目の負担軽減:Windows設定ガイド

パソコンでの作業中、画面に表示されている文字がなんだか読みにくかったり、背景の色との区別がつきにくかったりして、目が疲れてしまう…そんな経験はありませんか。特に、長時間にわたって画面を見続ける必要がある場合、少しでも目の負担を減らす工夫をしたいものですよね。そんな時に、ぜひ試してみていただきたいのが、多くのパソコンOSに標準機能として搭載されている「コントラスト調整」機能です。

今回は、主にWindowsパソコンを例にとり、このコントラスト調整機能を使って、目の負担軽減につなげる方法についてご紹介します。

そもそも「コントラスト」とは、画面上に表示される最も明るい部分(例えば白い背景)と最も暗い部分(例えば黒い文字)との間の、明るさの比率(差)のことを指します。このコントラスト比を高める設定にすると、文字と背景の色の違いがより明確になり、それぞれの要素がはっきりと区別しやすくなります。

例えば、標準的な白背景に黒文字の表示の場合、ハイコントラスト設定を適用すると、白はより純粋な白に、黒はより深い黒に表示され、文字の輪郭がくっきりと際立ちます。これによって、目がピントを合わせようとする際の負担が軽減され、特に視力に不安を感じている方や、小さな文字を長時間読む必要がある方にとっては、文字の判読性が向上する効果が期待できるのです。

Windowsには、「ハイコントラスト」という機能があり、あらかじめシステムが用意していくつかの色の組み合わせ(テーマ)を使って、画面全体のコントラストを簡単に高めることができます。この設定方法は非常にシンプルです。

まず、画面左下の「スタート」メニューをクリックし、「設定」(歯車の形をしたアイコン)を開きます。次に、設定項目の中から「簡単操作」(Windowsのバージョンによっては「アクセシビリティ」という名称の場合もあります)を選択します。その中に「ハイコントラスト」または「コントラストテーマ」といった項目があるので、それをクリックします。「ハイコントラストをオンにする」というスイッチ(トグル)をオンにするか、あるいはドロップダウンメニューから用意されているテーマ(例:「ハイコントラスト #1」「ハイコントラスト #2」「夜空」「砂漠」など、バージョンにより名称は異なります)の中から、ご自身が見やすいと感じるものを一つ選択し、「適用」ボタンを押します。

これだけで、画面全体の配色が選択したテーマに基づいて切り替わります。テーマは複数用意されており、黒い背景に白い文字、白い背景に黒い文字を基本としながら、リンク色などが異なるものがありますので、実際に切り替えてみて、一番しっくりくるものを選んでみてください。

このハイコントラストモードは、必要がなくなればいつでも簡単に元の表示に戻すことができます。設定画面でスイッチをオフにするか、テーマを「なし」に戻すだけです。

また、特定のキーの組み合わせ(通常は「左Alt」キー + 「左Shift」キー + 「PrintScreen」キーの同時押し)で、ハイコントラストモードのオン・オフを素早く切り替えることができるショートカットキー設定も可能です。これを使えば、必要な場面だけ一時的にハイコントラスト表示にする、といった使い方もできて便利です。

ハイコントラストモードの主なメリットは、文字の読みやすさが向上することですが、一方で考慮すべき点もあります。それは、Webサイトやアプリケーションによっては、開発者が意図したデザインとは大きく異なって表示されてしまう場合があることです。画像の色合いが変わって見えたり、背景画像が見えなくなったり、ボタンなどのデザイン要素の識別が難しくなったりすることがあります。そのため、特にウェブデザインやグラフィック関連の作業を行う際には、一時的に標準表示に戻すなどの対応が必要になるかもしれません。

また、Windowsには、ハイコントラスト機能とは別に「夜間モード」という機能も搭載されています。これは、画面から発せられるブルーライトの量を低減し、画面全体の色温度を暖色系(オレンジがかった色味)に調整する機能です。特に夜間にパソコンを使用する際に、目への刺激を和らげ、睡眠の質への影響を抑える効果が期待されています。この夜間モードは、「設定」メニューの中の「システム」>「ディスプレイ」の項目から設定できます。

そして、この夜間モードとハイコントラストモードは、同時に有効にして使用することも可能です。ハイコントラストの高い視認性と、夜間モードのブルーライト軽減効果を組み合わせることで、より目に優しい表示設定を追求することもできるでしょう。

さらに、ディスプレイ設定の項目では、画面全体の明るさを調整したり、表示されるテキスト(文字)のサイズを大きくしたりといったカスタマイズも行えます。これらの設定変更も、目の負担を軽減するためには有効な手段となり得ます。

どの設定の組み合わせが、ご自身の目にとって最も快適で見やすいかは、個人差があります。ぜひ、ご自身のパソコンで、ハイコントラスト設定、夜間モード、明るさ調整、テキストサイズ変更などを色々と試してみて、一番「目が楽だ」と感じる設定を見つけてみてください。

パソコンに標準で備わっている機能を上手に活用するだけでも、作業環境は意外と改善できるものです。これらの機能を活用して、少しでも快適なパソコンライフを送り、大切な目をいたわっていきましょう。